2010年03月19日

著作権抗争:YouTube vs Viacom 継続中

TechCrunchより

YouTube、Viacomが自作自演と主張―「自分で密かに
番組をアップした後でわれわれを訴えた」



今更なのではあるが、バイアコムとYouTubeの係争中の案件での新事実が公表された
ようだ。

バイアコムは、YouTubeに対する損害賠償起訴を起こす前から、同社に対する買収
申し出を行っており、YouTubeのもつビデオ共有システムに対する利用価値は認めて
いた(と言うよりは利用していたのだ)。

筆者自身も音楽業界に席をおき、動画配信サービスを手がけた事もあり、そもそも
音楽業界からYouTubeに対する著作権侵害の削除依頼と言うものは、かなりの部分で
自作自演と言う認識でいた。

もちろん、組織的な関わりがあったかは確証が持てないが、現に音楽レーベルのプロ
モーション担当者は、自分の担当するアーティストのPVを自分でアーティストのビデ
オをYouTubeにアップロードしていたし、そして更に自社の著作権担当者からグーグル
に対して削除依頼を行っていたようだ。

いつになっても行方の見えない抗争。これでは、バイアコムのデジタル戦略は数年前
から止まったままだ。バイアコムは、日本国内で展開するMTV、ニコロデオン以外に
も、VH1、Comedy Central、Spike、Gametrailersといった魅力的なコンテンツ資産を
保有している。しかし、このグーグルとの係争中の案件が落ち着くまでは、新たな
デジタル戦略には踏み込めないのではないかと懸念している。
posted by ゼブラ at 16:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なぜ、コンテンツがFREEにならないのか?

DIAMOND ONLINEより

日本のためにならない「FREE」礼賛論を疑え!
http://diamond.jp/series/kishi/10081/


慶応大学の助教授である岸博幸氏が、週刊ダイヤモンド3月13日号における特集の
「FREEの正体」についての反論を展開している。

本特集は、米Wired編集長であるクリス・アンダーソンの書いた「FREE」についての
特集であるが、このFREEをもてはやす傾向に対しての岸氏の反論である。

岸氏の主張も理解できるし、当然コンテンツは有料化されるべきである(そうでない
と、コンテンツの供給が出来なくなる)と筆者も考えている。私自身、コンテンツ
カンパニーに勤務してきた背景から、コンテンツを作成するためのコストは理解して
いる。

しかし、原点に帰って考えるのであれば、なぜ(日本国内において)今日のような
状況になったのかを考える必要がある。それは、どのような経緯でコンテンツメデ
ィアが、Yahooのようなポータルサイトにコンテンツを提供するようになったかの
歴史的背景である。

最初に権利を蔑ろにしたのは誰か?

そもそもYahooが検索ディレクトリサービスを開始した当初は、当たり前のようだが、
新聞等のニュースコンテンツはポータル上に存在しなかった。

初期のポータルサイトのコンテンツといえば、海外のWebサイトやまだ絶対数の少な
かった企業のWebサイトのディレクトリが中心であったと記憶している。

ユーザー達がインターネットというものを利用して、世界中に存在するコンテンツに
接触していくなかで、掲示板やメーリングリストといった様々なサービスを利用する
ようになり、その中からポータルサイトがコンテンツ価値(需要)の高いものを拡充
していった経緯がある。

その中でもユーザーが自らのホームページ(当時はブログが無かった)や掲示板で、
新聞・雑誌・テレビの情報を語り合うのを見て、ポータルはそのような情報をサイト
で提供出来ないかを考えた。

そこで、喜んでコンテンツを提供したのは新聞社なのだ。この思慮の無さが、現在の
状況を招いている。今日のコンテンツのコモディティ化の弾鉄を引いたのは、実は
コンテンツメディア側なのである。

それに対して雑誌は慎重だった。テレビは著作権の処理のリスクを考えた。もちろん
後に雑誌コンテンツも自社のWebコンテンツをポータルに提供するような動きもあり、
現在では新聞と変わらない状況になっている。

もちろん当時、コンテンツがフリーになるといった現在のような状況を想像できた訳
ではない。しかし現実には、自らの行為が自分の首を締めたことは間違いない。

新聞社(テレビ局も同じだろう)と言う業態においては、コンテンツが世に出た時に
最大の価値を持つとされ、その時制のコントロールがメディアのパワーと信じられて
きた。

これが、ネットによるコンテンツ・コンテナ・コンベアの分離(新聞・テレビ消滅
:佐々木俊尚氏を参照)により、見せたい記事・見せたい時間といった、従来はメデ
ィアが持っていた機能をポータル(強いて言えばユーザー)に奪われた。

面白い事に、新聞社の持つこの特性が、ニュースメディア分野でのWebビジネスを
確立するための布石になった事は疑いようがない。

本来であれば、その日の紙面に掲載されるニュース、広告といったあらゆる要素を
コントロールしていた編成に対して、Webにおけるニュースコンテンツの編成権を
新聞本紙の編成部ではないビジネスユニットに委ねた事は画期的であった。

本誌編成としては、一度紙面に掲載されたニュースを軽視するが故、Webでのニュー
スサイト立ち上げに対しては、大した懸念を抱いていなかった。それが、今日の
Nikkei netである。

まあ、この新聞の文化(その日の新聞に載った後の情報に価値を感じない)が
日経ネットと言う、新聞社としては択一したサービスを作り上げた事も事実。

日経新聞電子版への期待

世間ではビジネスモデルを揶揄される電子新聞事業ではあるが、今後のコンテンツ
メディアのビジネスモデルを考える上では、この事業には期待をしたい。

そのためには、廃刊後Webで復活したSeattle PIのような大胆なアプローチが必要
かもしれない。

本来、新聞・テレビ・雑誌といったメディア事業では、人件費コストが支出に対して
大きな比重を占めており、この人件費は時間と共に増大する傾向にある。

それに対して、ポータルを代表とするネット事業者では、人に対する支出もさること
ながら、技術に対する投資額が非常に大きい。しかし技術に対する投資は、時間と
共にコスト削減効果を期待できる。


旧来型コンテンツメディア企業も、何らかの方法でコスト競争力を活かし、「FREE」
という新しい価値観と戦っていかなくてはいけない局面を迎えている。


追記:

岸氏の執筆するコラムは、話題性としては面白いものが目立つ。しかし以前より気に
なっているのは、自らが事象に接する以前の背景等についての検証が甘いと感じる
事が多い。そのため、一方的な論調で自説を通そうとする傾向があり、一部の読者
からは、あまりフェアな議論に見えてこないのではないだろうか?

今後、相反する意見に対しての検証を深め、対立意見に対してのポジティブな部分を
解析を進める事が出来れば、もっと面白い情報を提供してくれるのではないかと思う。

posted by ゼブラ at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

「Tsudaる」のも程々に・・・・

Tsudaる 

動詞:
審議会や各種のシンポジウムを取材する際にノートPCを使用しTwitterで参加者の
発言をリアルタイムに実況する手法

ライターとして活動し、セミナー等においてtwitterを利用したリアルタイム中継
をしている津田大介氏のスタイルとして、twitterユーザーの中で根付いた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

一昨日の某セミナーでの事です。会場となったベルサール九段のセミナールーム
は、ほぼ満席。基調講演が始まると、例によってtwitterでの実況中継が始まり
ます。

プレゼンターが何かを言う度に、twitter上には「xxと言う事だ!」「これは
凄い!」など、感情に任せたコメントがポストされ続けています。

しかし、せっかく会場で生の話しを聞いているのに、自らの手元はレシーバー
を通して入ってくるプレゼンターの話しにコメントをつけてポストすることで
精一杯。

これで本当に、プレゼンの内容を理解しているのだろうか?

本来的には、貴重な就業時間を割いてセミナーに出席するのは、業界の最新情報を
入手し、それを自分の日々の業務に活かしていくこと。そのためにはプレゼンター
の話しに耳を傾け、それを自らの経験と重ねあわせていく事が大事。


どうも手段と目的を勘違いしている方々が多いような気がしてなりません。

いや間違っているのは私の方かもしれません。みなさんは、話しを聞きながら内容
を噛み砕いて理解しながら、Tsudaっているのかもしれません。単に私にマルチタ
スクをこなすだけの能力がないのかもしれない。
posted by ゼブラ at 19:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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